空売りとは|ショートセール(short selling)の仕組み

【空売り戦略の教科書①】空売り(ショートセール)とは?

株取引をはじめて、まず最初につまずくと言っても過言ではない言葉「空売り(ショートセール)」。空売りというのは、初めての方には大変分かりづらい仕組みです。

  • 「株を借りるってどういうこと?」
  • 「持ってない株を売るって?」
  • 「何故ないものが売れるの?」
  • 「そもそもプロセスが理解できない」etc

という空売りそもそもの仕組みが理解しにくい問題があります。そのような理由から、株式投資家の中には、空売りを疎遠している方も多いでしょう。

しかし、これからの時代は、空売りも1つの戦略として、検討すべきとshortinterest.jpは考えております。shortinterest.jpでは、空売り初心者の方にも分かるように空売りの仕組みを解説しています。

当サイトを通じて、空売りや空売り比率についての正しい知識と理解が少しでも広まれば幸いです。

 

空売りの仕組み

値下がりしていく株から、いかにして利益を得るか。この手法を「空売り」あるいは「ショートセール(short selling)」といいます。空売りの簡単なプロセスは以下の通りです。

  1. 証券会社などから株を借りる
  2. その株を市場で売る
  3. そのあとで株を買い戻す
  4. 買い戻した株を証券会社へ返す

実際の例をもとに、詳しく解説していきます。

 

空売りで利益がでる

例えば、投資家がある企業を分析し、あらゆる兆候を検討した結果、株価が上がるよりも下がる可能性が大きいと考えました。企業の現在の株価は1株2,000円とします。

そこで、投資家は2,000円のときに証券会社などから株を借りて、すぐさま、市場へ売却します。すると、投資家の手元には、2,000円が残ります。

※この2,000円は利益と勘違いしないように注意が必要です。実際に、証券会社から株を借りているので、必ず返さなければいけません。しかしながら、株は売ってしまって持ってないので、最終的には株を返すために調達する必要があります。

数日後に、株価が1,000円ぐらいまで下げたら手元の2,000円で、この株を市場で買い戻して、証券会社に返します。

株価が下がっていることから、その差額(この場合、2,000円 – 1,000円 = 1,000円)が利益となります。つまり株価が下がれば、利益がでるということになります。

 

空売りで損がでる

もちろん、株価が当初の価格より上がってしまったら、損がでてしまいます。上記の例と同様に、2,000円のときに証券会社から株を借り、即売却します。

数日後に、株価が3,000円まで上がってしまいましたが、この株は証券会社と約束しているため、買い戻さなければいけません。その差額(この場合2,000円 – 3,000円 = -1,000円)が損失となります。つまり株価が上がれば、損がでるということになります。

ここに空売りの本当の怖さがあります。

株を実際に買って保有しているなら、最悪の場合でも投資元本を失うだけで済みますが、空売りの場合は、理論上とはいえ、損失額は無限大となる可能性があります。最終的には市場価格で買い戻して株を証券会社などへ返さないといけないため、株価が上昇するほど、損失が膨らんでいくことになります。

空売りをやる方は、しっかりルールを勉強する必要があります。

 

まとめ

空売り(ショートセール)short sellingとは。

株価などが下がると予想される場合の取引戦略のひとつ。

証券会社などから株式を借りて売却する。そして、株などの買い戻しして、借りたものを返すことで取引を終了させる。

株価が下がれば、借りた株を空売りしたときよりも安い値段で買い戻せるため、儲かることになる。

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