空売りの買い戻しとは|ショートカバー(short covering)の仕組み

【空売り戦略の教科書②】空売りの買い戻し(ショートカバー)とは?

ショートポジション(値下がりを期待して空売り等の保有していない金融資産を売った状態のこと)を決算するための買い戻し行為のこと。要するに売っていたものを買い戻す反対売買のことです。

投資家が空売りの買い戻しをするには、いくつかの理由があります。

利益が生じる買い戻し

例えば、株価が下落し、株が空売り取引の価格よりも安い価格で購入できるようになった場合、空売りの買い戻し(ショートカバー)をすることで、利益が生まれます。

以下に実例で解説します。

投資家がある企業の株価が下がる可能性があると考えました。そのため、1株を3,000円の価格で空売り(ショートセル)をします。数日後に株価は2,000円に値下がりをしました。ここで、空売りを買い戻しをするために、1株を2,000円で購入します。この場合、差額の3,000円 – 2,000円 = 1,000円の利益となります。

損失が生じる買い戻し

一方、株が空売り取引の価格よりも高い価格であれば、空売りの買い戻し(ショートカバー)をすることで、損失が生じます。この場合、損失の可能性は無制限であるため、損失を制限するために、株価が上昇している場合にも買い戻しをせざるを得ない場合もあります。

ショートスクイーズとは

空売りの買い戻しをする主な理由の1つは、損失を制限することです。株価が上がるほど、空売りをしている投資家は損をするので「いち早く買い戻さなければいけない。」という心理状態になります。ただでさえ上昇している株は多くの投資家が欲しがるので、「株の買い」と「株の買い戻し」から、買いの熱狂が生み出されます。これがショートスクイーズ(short squeeze)という手法です。

まとめ

空売りの買い戻し(ショートカバー)short coveringとは。

空売りして売り持ち(ショートポジション)になっていたのを反対売買によって決済する、すなわち保有しているポジションを決済することにより現金化すること(手仕舞うこと)。例えば、株価が急騰して場合、下がることを見込んで空売りしていた投資家が証券会社から借りた株の買い戻しを迫られることがよくあります。こうした買い戻し(ショートカバー)が入ることによって、株価がさらに一段と高くなることがあります。

 

空売りは怖いものではありません。下げ相場では空売りをしない方が、むしろリスクとなる場合があります。しっかりと勉強して、なるべくリスクの少ない空売りの手法を勉強していきましょう。

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