空売り残高とは|売り残(short interest)の仕組み

【空売り戦略の教科書③】 空売り残高 (売り残 /  short interest )とは?

空売り残高(売り残)とは、空売りされたまま、買い戻しされていない株式の総数です。

空売り残高が増加している場合、値下がりを予想している投資家が多いということが言えるので、投資家は悲観的な心理状態であることが分かります。それとは反対に、空売り残高が減少している場合、値上がりを予想している投資家が多いと言えるので、投資家の心理状態は「楽観的」になったことを示しています。

空売り残高の大きな変化は、投資家が株価に対して「楽観的」または「悲観的」な心理状態を示唆する恐怖指数と解釈することができます。

空売り残高を分析するメリット

空売りをしない投資家でも、空売り残高(売り残)の動きには注目するだけの価値があります。それは、空売りを専門としている空売り筋は、トラブルを抱えている企業を丹念に調べ上げ、空売りを仕掛けます。

この売り残が多い(あるいは増えている)ということは、その株について値下がりすると見ている人が多いという意味で、これは危険信号として認識できます。

そこで、空売り残高のレポートをチェックして、空売りを専門にしているプロ(空売り筋)がどう考えているかを調べてみましょう。

空売り残高の調べ方(日本の個別株)

JPX(日本取引証券グループ)では、「銘柄別信用取引週末残高」というレポートで空売りの「売り残(売残高)」を個別銘柄ごとに毎週発表しています。このレポートのおかげで投資家にもこうした空売り筋が何をもくろんでいるかが理解することができます。

当サイトshortinterest.jpでは、JPXが毎週発表している空売り残高データがテキストデータであるため、空売り残高をより視覚的に閲覧できるようにチャート化させていただいております。あなたもぜひ、投資分析の1つのツールとして、ご活用いただければ幸いです。

まとめ

空売り残高(売り残)short interestとは。

株式において空売りされたまま買い戻されていない株数の総数。

投資家は、値下がりによって利益を得るために空売りを仕掛けます。このため、空売り残高(売り残)の増加は、市場がどのくらい「悲観的」に見ているかを示す恐怖指標となる場合があります。その反面、空売りされた株はいずれ買い戻しが必要となるため、株価が大きく値上がりした時は、空売り筋による損失覚悟の買い戻しが入ることによって、株価が跳ね上がることもあります。これを踏み上げ(ショートスクイーズ)と言います。

つまり、空売り残高(売り残)が多いということは、いずれは株価が押し上げられる可能性があることを意味します。

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